例)福島復興への挑戦—浅野撚糸の想い

浅野撚糸株式会社は、長年にわたり撚糸技術の革新を追求しながら、社会とのつながりを大切にしてきました。そんな私たちが福島復興という大きな使命に取り組むきっかけは、2019年の出会いにさかのぼります。

福島双葉との出会い

2019年、経済産業省主催の会議で福島復興への協力を要請された私たちは、初めて双葉町を訪れました。東日本大震災と原発事故によって町全体が避難を余儀なくされたその地は、想像を超える静けさと深い傷跡を残していました。しかし、その中でも復興への希望を語る町長の言葉と情熱に心を動かされ、私たちは「何かできることがあるはずだ」と感じたのです。

双葉スーパーゼロミルの設立

2023年4月、双葉町に新たな撚糸工場「双葉スーパーゼロミル」を設立しました。この工場は、特許技術「スーパーZERO」を駆使した高品質な糸を生産する拠点であるとともに、地域の雇用を生む希望の象徴でもあります。地元の若者や中途採用者を含む多くの新たな雇用を生み出し、町に新たな活気を取り戻しつつあります。

復興への貢献—ただの製造業にとどまらない取り組み

双葉スーパーゼロミルは単なる工場ではありません。地域住民や訪れる方々の憩いの場となるカフェや、地元特産品を販売するショップも併設しています。こうした施設は、復興を超えて地域の交流人口を増やし、新たな産業の創出を目指す重要な役割を果たしています。

未来へのビジョン

浅野撚糸が福島復興に取り組む理由、それは単に事業拡大のためではなく、これまで多くの支援を受けてきた私たちが、その恩返しとして地域や社会に貢献したいという想いからです。

この取り組みを通じて、福島双葉の復興はもちろん、日本全体に希望と前進のメッセージを発信し続けたいと思っています。”Made in Fukushima Futaba”として世界に広がる糸が、未来の可能性を紡ぎ続けることでしょう。


浅野撚糸の福島復興への挑戦は、始まったばかりです。これからも地域とともに歩み、より良い未来を実現するために努力を続けてまいります。

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